京都サンガユースは直近のリーグ戦のプレミアWEST(トップでいうJ1)で、選手権を制したメンバーも残る富山一高を5-1で撃破した強豪。対する松本山雅ユースは長野県3部。プレミア、プリンスリーグ(地域リーグ)、県1部、県2部ときての県3部なので、例えるなら天皇杯でJ1に挑む地域リーグのクラブといった風情。ただし、高校年代はメンタルにプレーが左右されやすい。立ち上がりに相手にプレッシャーを掛けて「想定以上」の印象を植え付ければ、チャンスはある。
そしてその狙い通りの立ち上がり。アグレッシブにプレッシャーをかけていく山雅の守備と、なんでもないプレーに大げさにリアクションをとる悪い大人のせいか、京都ユースはぎこちない感じで試合に入る。対する山雅ユースは押されながらも要所を許さない。そして得た山雅の最初か2つ目のCK。10池上が頭で合わせて先制。過去には名前負けしたり緊張で上手くプレー出来なかったこともあったが、いつも通りのプレーが出来ていた。リーグ戦でプレッシャーのかかる優勝争いを勝ち抜いた経験が活きたのかもしれない。山雅の縦に早いサッカーに京都ユースがお付き合いして、序盤はお互いに蹴り込んではカットされる展開。ただ、徐々に京都ユースは細かいパスをつないで要所でドリブルを仕掛けるように修正していく。対する山雅ユースは人数をかけて挟み込んで応戦。 しかしながら地力の差が次第に出始める。51原の気迫のセーブなどで防ぐものの抗し切れず、PKから失点。前半を1-1で折り返す。
後半は京都ユースのペースで動く。やはりボールを振られてしまうと運動量だけで対抗するのは厳しい。前半はクリーンに守備が出来ていたが、次第に少しずつ追い付けなくなり、小さなズレが段々積み重なっていく。結果、エリア少し外でのFKから2失点。ファール出来ないエリアでファールで止めざるを得なくなっていった。反撃は、サイドの縦の関係がしっかり使えればチャンスを作れていたが、少しでも甘いパスを出そうものならすぐさまカウンターを喰らう。力の差を最も感じたのはプレーの精度。わずかな隙も見逃さずに突いてくる相手との対戦の経験の有無がものをいった。
通用する部分は段違いに増えた。山雅らしいサッカーが出来る時間帯も伸びた。それでもまだ届かないという事実が、ただ静かに悔しい。残るはYSCC10月18日(土)14:00アルウィン、アルビレックス新潟10月25日(土)14:00聖籠アルビレッジ。厳しくはあるが、決勝トーナメント進出の可能性はまだ残っている。
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http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/156/2014Jユースカップ予選リーグ 松本山雅U-18 1-3 京都サンガF.C.U-18