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【2024/05/14 23:31 】 |
UMトークイベント salon2014 #3 「 未来予想 」 (ユースなどの育成関係)
去る2014年9月21日に行われたトークイベントですが、前半の育成関係の部分を聴いてきましたのでまとめておきます。後半はサッカー観戦欲に負けたのでまとめはないです。申し訳ありません。手書きメモから起こしたのと、前後を入れ替えたり表現を変えたりした部分があることをご了承ください。




講演者:
高橋耕司様(NPO法人 松本山雅スポーツクラブ 理事長)
山﨑武様(株式会社 松本山雅フットボールクラブ アカデミーダイレクター)


【成り立ちと構成】

育成組織の発足は2003年。
北信越リーグを戦っている経験を還元する地域貢献と、サッカーを楽しみ、応援するファン層の獲得を目的として立ち上がった。当初は指導者ライセンスを持つスタッフはごく一部でしかなく、施設も必死に探して確保し、電話とFAXで会場を連絡する状態だった。既存のサッカー少年団などからは異物扱いの冷ややかな対応ばかりで、ヒトもモノもカネも無かったが、情熱だけで動いていた。

現在の主な業務は普及活動。目的は、巡回指導やサッカースクール・クリニックを通じてサッカーに触れる機会を増やし、サッカーファミリーの裾野を広げること。裾野が広がると頂点も高くなるという信念のもと行っている。日本全体でも、競技レベルの向上は「代表強化・ユース育成・指導者養成」を三本の柱と捉えており、これに沿った形での普及・強化を進めている。

運営は、ユース(U-18)のみ株式会社松本山雅の管轄。それ以外の、ジュニアユース(U-13~U-15)、ジュニア(U-10~U-12)、普及(スクール(未就学児童~小学6年生)、巡回指導、クリニック等)、事務局をNPO法人の松本山雅スポーツクラブで行っている。予算は、2003年の200万円から2014年は6500万円に拡大。2014年はスポンサーもつき、ユニフォームにエンジニアリングシステム株式会社(ESCO)、大会に松本信用金庫からスポンサードを受けている。収支はNPO法人については長野県に報告義務があり、内容も公開されている。

スタッフは、2003年のボランティア8人から、2014年はボランティア8人、有給スタッフ16人に拡充。有給スタッフにはトレーナー1人と事務局1人が含まれる。スクール員は、2003年の45人から、2014年はスクール員360人、クラブ員150人に拡大。スクール会員は1000人を目標にしている。クラブ員は現状のまま維持の予定。


【現状と課題】

・ヒト
スタッフは事業規模拡大に伴い増員したいが、原資(カネ)がない。選手のセカンドキャリアの選択肢にしたい。スクール員はもっと増員したい。クラブ員は増員しない方向。アルフット安曇野から京都サンガU-18に進んだ麻田将吾選手が年代別代表に選ばれるなど、県内にも人材はいる。裾野を広げアンテナを広げて行けば、純粋な山雅っ子でトップチーム・代表選出されるような選手が現れると信じている。
・モノ
練習場が慢性的に不足している。最優先課題。公共施設や企業のグラウンドなどを借りているが、どこも予定が詰まっており、なんとか確保している状態。特に冬の体育館は抽選が激戦。現状はスタッフの仕事が「練習場の確保」になってしまっている。本来はどのように指導していくかの議論など、サポートの仕方を考える時間に充てたい。

・カネ
収入としては、クラブ員・スクール員から集める会費と、Jリーグからもらうアカデミー支援金、2014年からユニフォームスポンサーになっていただいたESCOのスポンサー料。支出は、スタッフの人件費、施設の使用料、スタッフの遠征費用など。収支はNPOなので長野県に報告義務があり、詳細も公開されている。今後の投資として、地域のサッカーの普及とトップチームへの選手の輩出に使っていきたい。具体的には、施設、遠征費、食育、備品整備、寮費・食費補助など。


【指導・サポート充実化に向けた取り組み】

・「山雅スタイル」の見直し
スタッフが立ち戻る心の拠り所として「山雅スタイル」を作成、都度見直しを行っている。含まれる内容は、育成のビジョン、目指すサッカースタイル、アカデミーが考える「良いサッカー選手像」、具体的な中期目標(○○年までにリーグ昇格など)、指導コンセプトなど。詳細は企業秘密のため明かせない。オシム元日本代表監督の言葉「勝利を目指すことと成長することは矛盾しない」をモットーに、チーム全体の成長と試合での勝利を両立したいと考えている。

・学校・家庭・アカデミーの連携
学校・家庭・アカデミーで連携して、選手の成長を見守る活動も行っている。学校から「課外でどのような活動をしているか」を知りたいという要望もあり、選手の通う学校全てを訪問している。

・スタッフ研修
ブンデスリーガの視察、Jリーグアカデミーコーチ研修会への参加、他クラブへの研修、大会視察などを行っている。ブンデスリーガは15年ほど前からリーガとサッカー協会が手を組んで育成改革に取り組んでおり、その結果が2014年W杯優勝につながっており、参考のためリーガ視察を行った。例えばホッフェンハイムはトップチームが昇格して新スタジアムを建設したあと、旧スタジアムをユース用のスタジアムに払い下げた。松本でも将来的にこのような形が実現できればと考えている。

・山雅フェスティバルの開催
近隣のサッカークラブを集めて行うミニ大会のようなものを2004年から行っている。2013年から松本市に支援をいただき、試合会場が確保できたため規模を拡大。U-11(小5)、U-14(中2)などで開催した。U-12(小6)は全国大会があったため回避。県内はCEDAC、パルセイロ、アルティスタなどのチームが、県外は遠くはカマタマーレ讃岐などが参加し、盛大な大会となった。トップチームが対戦した元ツエーゲン金沢の木村龍朗がコーチを務めるパテオフットボールクラブも参加。U-18の選手が審判を行ったり、支援企業が飲み物を提供するなど手作り感が満載で、意義のある時間を過ごせた。地元の他クラブとの関係も、立ち上げ当初の異物のような扱いから、山雅に入りたいという選手の推薦を受けたり、山雅に負けたくないという健全なライバル心が芽生えたりと、ずいぶん改善された。

・練習場の確保
企業のグラウンドを借りている事例として、GAC株式会社の天然芝グラウンドがある。2013年から利用させてもらっていて、入り口に松本山雅FCのロゴと共にサポートしているとの文言が載った看板を掲示している。これはスポンサードのオプションのようなもの。ロゴ利用と練習場提供などを含めた契約。このような事例を増やしていきたい。


【今後の展開】

・スクール事業の拡大
スクール開催は松本平以外からも要望がある。大人コース・レディースコースも要望があり、どのように展開していくか検討中。

・練習場の確保
とにかく場所が足りない。ここが使えるなどの情報があれば提供して欲しい。特に企業のグラウンド・体育館が使えると大きい。ロゴ使用などの「山雅ブランドの利用」に価値が見出だせそう。


【質疑応答:サポーターに出来る支援活動は?】

Q.セレッソ大阪は「ハナサカクラブ」という支援組織を作り、シーズンチケットに3000円加算する形で金銭的支援を募っている。山口蛍選手が第1期生で、代表選出の際にハナサカクラブのロゴを持って会見するなど露出もある。山雅に落とし込む場合、金銭的支援はどのような形で行えば良いか?
A.後援会でひとまとめにするのが良いのではないか。現状では、シーズンチケットとクラブガンズ会員、後援会と細分化されすぎていてわかりにくい。いずれは一元化した方が良いと考えている。

Q.人的支援はあればありがたいか?
A.現状は人手が足りないので非常に助かる。ユース選手らはホームゲーム運営も手伝っており、リーグ戦がトップチームの試合と重なると運営の人手が足りなくなる。手伝っていただければ非常に助かる。また、試合も審判員の絶対数が足りないので、この部分でも手伝っていただければありがたい。

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【2014/09/27 09:51 】 | 松本山雅U-18 | コメント(0)
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