シンディ:個人的にはタイトル的に劇場のことを具体的に言いたいのか、松田直樹のシーズンを言いたいのか、あと地域とかJFLを話したいのか、それが割りととっ散らかってるなって思って。
あんぜ:タイトルで損してる部分はありますよね。
かーかみ:松田直樹のインタビューも完全に取って付けたようなものですからね。
すくらむ:多分なんですけど、松田直樹中心に一冊やりたかったんじゃないですか? カンゼンさん側はね。それが途中で紆余曲折しちゃって、本に残すという形であれば松田をメインで出すわけにはいかないから「山雅劇場」にしたのかなと。
シンディ:宇都宮さんが「松田直樹は7ヶ月しかいなかったが、良くも悪くも松田直樹を意識せざるを得ないシーズンだったという意味で、一冊書けた」みたいなことは言ってたんですけど、それにしてもなんか散らかり具合が強くて、あんまり入り込めなかった。自分は松田直樹をきっかけに山雅を応援し始めたので、ぐっと入れるかなと思ったけど、そうでもなかったという感想はあります。
あんぜ:松田のインタビューがあっても、それは「松本山雅の松田直樹」ではなくって、「横浜Fマリノスをクビになった松田直樹」のインタビューになってるっていうところが、ちょっと引っかかるところではありました。
シンディ:どれを軸にするのかが、ちょっとわからなくなった本になってて、そこが残念でした。
あんぜ:スポーツナビで見たよねコレ、みたいな章もありましたね。アルビレックスの章のオチは、スポーツナビにおいては秀逸で、宇都宮さんも会心の出来だと自負してると思うんですけど、この松本山雅劇場っていう本の中では、別の所(W杯予選のアウェイ北朝鮮戦)取材する予定でしたけどこんなにいい試合が見れましたっていう締め方を、そのまま収録しちゃったのはどうかなっていうところはあります。
みどげ~:自分なんかは、2011シーズンを軸に2005年からのシーズンをフラッシュバックする感じで、肩肘張らずに読めました。山雅中心だけじゃなくて、JFL・地域リーグのこともあって。そういう意味で自分は楽しく読めました。
シンディ:なるほどなるほど。
あんぜ:本としては、僕はアリだと思ってます。まあこういうタイトルじゃなかったらですけどね。
すくらむ:本としてはアリだけど、山雅サポが読むにはワーッと歓迎するようなものではなかった、というような感覚なんでしょうけど。でもただ、それはそれで他の人が見たら、ね。
みどげ~:日本のサッカーの、J1を頂点とするピラミッドの裾野の広さを感じさせるような内容になってますよね。
すくらむ:今年から山雅ファンになって、山雅ってどんなチーム? って知るにはちょうどいい本かなって。ターゲットが違うので、まあ山雅サポが受ける印象はしょうがないのかなと。
みどげ~:そういう意味では、ね、もっと多くの人に読んで欲しい本ではあるかなと思うんだけど。
シンディ:話によると、マリノスタウンに近いところの、横浜の本屋さんには全然置いてなかったっていう。関東には全然置いてなくて、読んで欲しいところって意外とそっち(マリノスなどのJリーグサポーター)方面だったりするけど。ちょっともったいないかなって。
みどげ~:そういう意味ではタイトルで損してるんですよ。山雅のことが書いてある本だなっていうイメージが強くて。
シンディ:松田で引きつけたい部分はあるけど、松田の本だと思って読むと、意外とそうでもない。
すくらむ:誰か書いてましたけど、最終的に出版社さんの意向が入っちゃうので、どこまで宇都宮さんが書きたかったことなのかっていう。と考えると、出版社さんの考えるターゲットが違ったのかなと。
シンディ:なるほどね。
[2回]
PR
http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/114/サポーターが作る松本山雅劇場2011 本のタイトルとテーマについて