J2リーグ 第18節 vs 大分トリニータ戦の結果
戦術的に対策を打たれた、という印象でした。前半はどうにも上手くいかない感じで、なんでだろうなと考えてみたのですが、山雅の攻撃の起点となる縦パスを狙われたのではないかと思います。塩沢選手へのハイボールではなく、ボランチから3トップにグラウンダーでつなごうという縦パスですね。このパスは、中央にいる3トップに預けてパス交換している間に後ろの選手が上がって攻撃の厚みを作る、いわゆる攻撃のタメを作ることが目的なわけですが、そのパスをことごとくカットされたので上手くいかなかったのではないかと思います。押し上げる前に潰されてしまうのでチーム全体に焦りのようなものが伝播してしまい、横に展開する余裕やエリア内での落ち着きがなくなってしまったのが残念でした。後半には修正をかけて押し込めるようになりましたが、ゴール付近でまだまだ慌ててしまっているのが現状ですね。ゴールという結果を出すのが特効薬だと思うので、その意味ではあわや先制かと思われたオフサイドのシーンは非常に残念でした。
あれオンサイドだよね・・・。
怪我人などの影響でスタメンが入れ替わっていますが、試合に出続けている選手とそうではない選手にはやはり判断の早さに差が出てしまっているなという印象ですね。自分の武器がどこまで通用してどこからか通用しないかを把握することが一番重要なことで、それが試合勘と呼ばれるものなんだろうなと。90点の力を持っていても試合で30点の力しか発揮できなければ30点の選手なわけで、常時65点の力を発揮できる選手の方が上。試合体力についても同様で、30分しかいい動きが出来ないなら、90分動ける選手の方が優先されるわけです。とはいえ、常時力をフルに発揮できるようにマネジメントしていくことも必要ですし、夏場の体力や怪我のリスクを考えればある程度は選手を入れ替えていかないといけないかなとも思います。難しいところではありますが。
対策を取られるステージにまで到達したという事実は前向きに捉えて、この壁を乗り越えれば更に上のステージに行けると考えて必要以上に悲観しないようにしたいですね。これをどう修正していくか考えるのもまた楽しからずや。
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http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/106/J2第18節 松本山雅0-2大分トリニータ