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【2024/05/14 18:18 】 |
J2第17節 松本山雅1-1ヴァンフォーレ甲府
J2リーグ 第17節 vs ヴァンフォーレ甲府戦の結果


前節の草津戦で序盤からハイプレスをかけ過ぎるとキツい季節になってきたことを実感したわけで、そこをどう修正してくるかが一つ注目ポイントでした。山雅対策として、中盤から後ろでボールに食いつかせるパスを回し、前線の選手の体力を削ってくる戦法をどのチームもとってくるようになったので、手を打たないわけには行きません。で、予想通りFWがプレスを掛けに行く位置を下げたのと、サイド攻撃を控えて代わりに中央突破を狙っていくことで消耗を抑えようという意図が見えました。


ウイングバックの鐡戸選手・玉林選手からのクロスが山雅の攻撃パターンの一つですが、最近はそれに頼りすぎている印象でした。縦に切れ込んでいい場面でも横にはたくシーンが多く、守る側としてもクロスにだけ注意すればいいワンパターン化が気になっていたところで、「シンプルに縦に」チャレンジすることでゴールに向かう意識を植え付けるという意味でもいい修正をしてきたなと感じました。確かに小松選手あたりの縦パスはカットされることが多かったのですが、裏を返せばそれだけ狙っていたということでもあります。まあそれは無理だろってのもあったんですけど、そこは憲太なので・・・w


実際には個のレベルの差は歴然としてあるわけで、相手を2,3人で囲まなければボールを奪えないのでセカンドボールを抑える選手が少なくなり、結果甲府の波状攻撃が続くという流れが続きました。後半に甲府の柏選手が投入されてからは、山雅の運動量が落ちたことも手伝って特に顕著になりましたね。そこを何とか耐えて、相手の攻め疲れを待てば何かが起こるかもしれないと、まあそんな展開でした。ここまで山雅が勝つにはセットプレーからの交通事故か、前半のフレッシュな時間に相手より走りまくってハイプレスかけて点をもぎ取るくらいしかイメージが無かったんですけど、お互いに疲れた時間帯でカウンターの打ち合いになるとまたチャンスが巡ってくるかなという感じ。こういう殴り合いの展開の経験値はどのJチームよりもあるんじゃないかと思うくらいなので、消極的な選択肢としてはありかなと。自分から崩す形をベースにしないと何も残らないのであくまで消極的。


得点シーンは、中央で敵を引きつけた塩沢選手を飛び越すように上げた玉林選手のクロスを、逆サイドを駆け上がっていた鐡戸選手が合わせたビューティフルゴール。他でも言及されていますが、その前の相手の攻撃で、クロスをヘディングで跳ね返した鐡戸選手、そのボールをクリアした小松選手、クロスを上げた選手にプレスをかけていた玉林選手がゴール前に殺到していったのが驚異的ですね。こういう勝負どころへの嗅覚が鋭くなってきたなあと。特に小松選手は船山選手から玉林選手にパスが出た際に逆サイドを指示していて、これがボールを持っている時にも出せればなと。まあそれが難しいんですが。

この攻撃が反町監督が求める一つの形だと思います。最後方から出たボールをトップが落としてシャドーが拾い、クサビのパスで刻んでいる間に他の選手が上がる。チームのために走ってパスコースを作り、選択肢を増やす。ここで言及しておきたいのは、攻めるために走った距離を守るために走らなければならないということ。ベストは攻撃をシュートで終わらせることですが、それが出来ずに相手に奪われた場合には、誰かが時間を稼がなければなりません。それがよくコメントで出てくる「二度追い、三度追い」で、これが出来なければ見事なカウンターを喰らってしまいます。出来ても体力は相手より消耗するわけですが、この帰陣は注目してみると恐ろしいほど速く、掛け値なくリーグトップクラス。この守備を「現実的な選択としてのソリナチオ」と表現した記事がありましたが、夢いっぱいの戦術に何を、という感じですね。目標は「相手よりも走って攻守に圧倒する」ところです。ソリナチオという表現に喜んでいるようではまだまだ。


失点シーンは、セットプレー崩れを仕切りなおされたところ。山本選手のフィードを1.5列目のマークが難しい位置にいた盛田選手が折り返し、一瞬の速さで飯田選手を振り切ったダヴィ選手がフィニッシュ。盛田選手の前でマーカーを引きつけた佐々木選手も連動した、敵ながら見事な攻撃でした。こうした相手の隙を突く動きは流石に一日の長がありましたね。山雅としても、飯田選手、多々良選手、塩沢選手と競り合える駒は揃っているわけで、どう活かすかは今後も詰めていきたいところです。この試合でも外に流れていった選手に一旦預けて角度を変えて放り込むなどバリエーションを見せてくれたので、アドリブが効くステージまで上がっていってもらいたいものです。


以下、気になった選手。

・柏好文
左サイドハーフで途中出場。まさに「スイッチを入れるために入った」選手でしたね。快足とキレの良いドリブル、質の高いクロス。厳しい時間に嫌らしい動きをしていました。投入されてからずっと押される時間帯が続いたので、名前は忘れられそうにないです。

・木島徹也
左シャドーで途中出場。久しぶりに「らしい」姿を見せてくれたなと。これまでどことなく自信なさげに横パスを繰り返していたので心配していたのですが、この試合では縦への強引なドリブルやファウルアピールを見せてくれたりと去年の徹也に戻りつつあるかなと思いました。誰がなんと言おうとウチのエースは徹也なので、徹也ゾーンからのゴラッソに期待したいですね。

・野澤洋輔
GKで出場。キャッチングミスもありましたが、玉林選手が「足を向けて寝られない」ミスパスを帳消しにしたファインセーブを始めとして、随所に光るプレーを見せてくれました。あの1対1の場面は、何度かゴールの位置を確認してからわざとコースを開けて「打たせた」セーブで、百戦錬磨の経験のなせる業でした。個人的にタスクのやかましいコーチングが好きなのですが、こうしたプレーを見せられるとやはり違うなと思わざるを得ないですね。次の試合にも期待です。

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【2012/06/04 22:00 】 | 観戦記(松本山雅) | コメント(0)
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