鐡戸選手、
玉林選手とサイドバックのプレーヤーを語ったので、サイドプレーヤーについてまたもサッカークリニック2011年1月号から覚え書きを。書くことで頭の中を整理しようと思ったわけで他意はありません。今回はギリギリ書店に置いてある号ですので、詳しくは買って読んでください(宣伝)。
現代サッカーでは守備戦術が浸透して守備ブロックを作る質が高くなり、サイドのプレーヤーは縦に突破してクロスを上げていればいいという訳にはいかなくなりました。中に切れ込んでワンツーで崩したりドリブルで持ち込んでシュートするなど、工夫をしなければディフェンスを突破できません。サイドプレーヤーであっても中央でプレーするスキルが求められるわけです。しかしながら、タッチラインが近いというサイドの特性を利用する思考も備えていなければなりません。タッチラインを背負えばタッチライン側から相手が来ることがなくなりますし、ボールを持っている選手とそれ以外の味方選手、そして敵を同時に視野に入れることが出来るわけですから、余裕を持ってプレーすることが可能になります。サイドとセンターの両方で質の高いプレーが出来る選手が求められているのです。
鐡戸選手・玉林選手つながりでサイドバックについて。サイドバックの守備は基本はドリブルする相手への対応になります。ドリブルする相手にどのタイミングで仕掛け、どのようなステップで間合いを取り、どういう状況ならばボールを奪えるかを知っていなければなりません。センターバックよりも1対1の強さが求められるのです。ボールを受ける際には、ボールコントロールや体の向き、視野の確保や次の準備をしっかりしてプレーを1秒でも短縮する姿勢が重要になります。1秒は6~8メートル移動できる距離であり、準備如何で相手が6メートル近いか6メートル遠いかに変わるわけです。ボールをロストするとピンチになりやすい位置でプレーすることが多いサイドバックでは特に意識しなければなりません。
サイドを主戦場にしたアビスパ福岡のMF久藤清一選手は、若手選手から「パスをもらったときにどこを見ているか」を聞かれることが多かったそうです。どう答えたかというと「ボールが来る前にフォワードを見ている。それも一人目ではなく二人目のフォワードを」。パスを受けようという姿勢が強く出ている一人目のフォワードには相手ディフェンダーがしっかりついてきていることが多いので、警戒意識の薄い二人目のフォワードへパスするほうがチャンスが生まれやすいのだそうです。これを読んで思い出したのが、あの本田圭佑が「FKにはニアから二人目に飛び込むようにしている」というコメント。一番ゴールが生まれやすいからそうしているとのことでしたが、こういう理由だったのかと目からウロコが落ちました。
サンフレッチェ広島ユースの森山監督の話も面白いのですが、俺のまとめ能力に限界が来たのでここまで。繰り返しますが詳しいことは買って読んでください。月単位に直せばサカマガとかサカダイの半額ですんで。ハイ。
[1回]
PR
http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/19/サイドプレーヤーに求められるもの