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【2024/05/15 08:37 】 |
クラブユース選手権北信越大会準決勝 松本山雅U-18 0-2 アルビレックス新潟U-18
高校で言えばインターハイにあたる、クラブユース選手権。準々決勝を勝ち抜いた山雅U-18は、リーグ戦でカテゴリが3つ上となるアルビレックス新潟U-18との対決となった。




最初から飛ばして試合に入った山雅U-18。基礎技術では上回る新潟に対してプレスの早さと運動量で対抗。押されてはいるが、裏に抜けだした高橋や塩原らがチャンスを作るなど、全く負けていない。五分に近い展開ではあったが、前半終わり頃にパスミスからピンチを招くと、怯んでしまったのか後ろからの押し上げが効かなくなってしまう。耐える時間帯が続いたが、約二ヶ月ぶりに先発復帰したキャプテン古市、今期の公式戦全てに出場を続ける山寺、最後列からチームを鼓舞する原らが体を張って防ぎ、前半を0-0で折り返す。


後半開始から成瀬に代わって中村が入り、前線が再び活性化する。しばらく一進一退の攻防が続くが、徐々に前半から飛ばしていたつけを払うことになる。後半15分頃から守備で左右に振られるとついていけなくなり、体を投げ出して止める局面が目立つようになる。攣ってしまったのか足を伸ばす選手も多くなる。気力で喰らいつき、相手の精度の悪さにも助けられていたが、左サイド突破からついに先制点を許す。気落ちしてもおかしくなかったが、闘志は萎えず。途中交代で1トップを任された小松を中心に少ない反撃の機会を窺う。しかしながら力の差は埋めきれず、何度となくゴール前までボールを持ち込まれ、後半終了間際に追加点をさらわれる。結局0-2で敗戦。終了の笛と同時に倒れ込む選手、天を仰ぐ選手、そして涙。限界以上に力を出し尽くした90分だった。





届かない距離では無かったが、その距離を詰めるためにはどれだけの労力がいるのかと思わされる試合だった。ただ。先制点を決めたアルビレックスの選手、フィールドプレーヤーがほぼ全員集まって抱き合って喜んでいたのだが、それが逆にどれだけ山雅が新潟を苦しめていたかを表していたように思う。試合後のtwitterでは「リーグ戦でこのようなチームはない。もうやりたくない」とのコメントもあり、確実に傷跡は残せたはずだ。

この試合で感じた差を詰めるために何をするか。長所を伸ばしてもいいし、短所を克服してもいい。ただし、なぜそうしようと思ったのかは明確に持っていて欲しい。まずはリーグ戦。秋にはJユースカップ。着実にステップアップしていきたい。

拍手[13回]



試合後、トップの試合では味わったことのない脱力感。感情移入しすぎていたのか。

さっきのピンチでちょっとビビってしまったのかな、大丈夫さっきまでやれてたじゃないか。そうそう持ち直してきた。さあ、ここからだ。おお今のプレーいいね、俺も負けてられねえ。そんな感じで声出してたから。気持ちを伝えればプレーで返してくれる、錯覚かもしれないけどそういう不思議な感覚。どこかの誰かが言っていた、ボールなんて1ミリも動かせないけど「俺達が勝たせる」と主体性丸出しで叫ぶサポーターになっていた。声を出しているのは数人しかいない、グラウンドレベルで10歩も前に行けばピッチの状態だからかもしれない。地域リーグ時代のトップもこんな感じだったんだろうか。

途中でベンチ外メンバーが応援に加わる。ありがたい。人数は多いほうが楽しい。点が入ったら彼らと抱き合って喜んだら滅茶苦茶楽しいだろうなと思っていたけど、叶わなかった。また機会があったら、とは言わない。次はピッチからこちらを煽って欲しい。君たちが強くなることが勝利への近道だ。


のろのろと片付けに移ると、アルビレックスのサポーターが帰り支度をして「お疲れ様でした」と声をかけてもらった。「いいゲームをありがとうございました」と応えると、「山雅はいいチームですね」とのコメントをいただく。ありがとうございます、などと返したが、内心では「いいチームなのは俺らが一番良く知ってるよ」などと考えていたりした。無礼ですみません。リーグ戦で対戦できるように頑張りますはい。


うだうだしてるうちに選手が一人こちらにやってくる。かんた。すこしはにかんだ笑みを浮かべている。「遠いところまで応援ありがとうございます」と。しっかりしている。こういうところが古市が怪我の間キャプテンマークを任された所以だろう。


少しして、数人がこちらへ。「あれ・・・じゃないですか?」 顔がわかる距離になって疑問符が予感に変わる。ああ。「この試合を最後に、夢を叶えるために別の道を進みます」 塩野崎、小山、越場、幾島。この大会を最後に引退する選手だ。「君たちがいたからここまで来れたんだ」と心の底から叫んだ。届いただろうか。楽しいだけでなく、辛く苦しいこともあっただろう。だが、その経験がどこかで役に立つ日が来るはずだ。

付き添いの古市はどこか充実した表情。春先に怪我をして、復帰戦がアルビレックス新潟でフル出場。やれたという手応えはあったのだろうか。池上は泣いていた。感情を表に出すタイプではないエースが人目をはばからずに泣いていた。足をつり途中交代せざるを得なかったためか、仲間との別れのためか。次は笑顔での挨拶になると信じている。


最後に指導陣が挨拶に。「彼らは全てを出し切りました」と岸野監督。前の試合後には「練習で出来ていたことが出せていない」と渋い表情だったが、今は目を細めているように見える。「足をつるなんて滅多にないんですけどね」と。リーグ戦で相手が足をつることはあってもこちらは平気な顔をしていた記憶しかない。そこまで出来た理由はなんだろうか。少し、うぬぼれてもいいだろうか。全力以上に全力を尽くした彼らを誇りに思う。


試合前、田中隼磨チャントを改変してチームチャントにすることを提案。了承される。元の歌詞もいい。原曲も知っている人ならニヤリとする。そして字数的にトップは将来使いにくい。選手チャントのチームチャント化は何個か例がありますが、あやかりました。これからも使っていければと思います。


おお山雅ユース 松本の誇り おお山雅ユース 俺達と走りだそう


ここからまた、走りだそう。
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【2014/06/19 00:14 】 | 観戦記(松本山雅U-18) | コメント(0)
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