高校はインターハイ予選、クラブチームはクラブユース選手権があるため、リーグ戦は中断期間に入る前の最後の試合となった。
試合は開始直後から動く。山雅U-18は前半3分に左のショートコーナーから6渋木のクロスを19杉山が頭で合わせて幸先良く先制。前半10分にも16成瀬の右サイドからのクロスを、ファーに飛び込んだ2篠原が頭で合わせて追加点を上げる。諏訪清陵も中盤のプレスを激しくかけて山雅U-18守備陣のミスを誘い、前半15分にドリブルで持ち込んだ10番が体を当てられながらもきっちりシュートを決めて1点を返す。その後は山雅U-18がペースを握り、前半20分に10池上のクロスをヒールで流すシュート、前半21分に相手オウンゴールで4-1とリードする。しかし前半26分、ハイボールの目測を3田中が見誤ってしまい、もつれ合いの中からシュートを決められて4-2となる。ミスが続いていた3田中は前半29分に14林と交代。10池上を中心に積極的にシュートを放っていく姿勢を見せた山雅U-18は、前半39分に得たFKを2篠原が直接決めて前半を5-2とリードして折り返す。
後半は守備陣の声掛け不足が修正され、5山寺、14林がきっちりと対応。攻撃陣はサイドチェンジを効果的に使って諏訪清陵を翻弄。好調をキープする右サイドの11唐沢-2篠原のコンビに加え、左サイドの19杉山-6渋木瞭のコンビも良い連動を見せて好機を演出する。後半6分に6渋木瞭、後半22分に11唐沢が得点。後半28分に20小松、後半33分に22越場、後半40分に高橋と、途中出場組が順調に得点し、結局10-2と二桁得点で大勝した。
ここまで4試合を消化したリーグ戦では大勝が続いており、チーム力はリーグの中で頭1つ2つ抜け出ている印象である。5月下旬から開催されるクラブユース選手権では、カテゴリが上位のカターレ富山ユースやアルビレックス新潟ユースと戦う可能性が高い。こうした相手にはこれまではミスとはいえないレベルのミスを突いてチャンスを作ってくることが想定される。妥協することなくプレーの精度を高めて全国への切符を手にして欲しい。
以下、気になった選手。
・10池上雄太
トップ下で先発出場。卓越したキープ力と正確なパスでチャンスを演出する攻撃の要。シーズン開幕から若干シュートの意識が低かったのが気にかかっていたが、この試合では積極的にシュートを狙っていき迫力を生み出していた。チーム全体でもシュートの意識が高く、その姿勢が二桁得点につながったように思う。今後の得点量産に期待したい。
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http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/146/2014年高円宮杯U-18サッカーリーグ長野県3部 第4節 松本山雅U-18 10-2 諏訪清陵