やーもうなんかもう、ね。
吉澤監督 解任のお知らせ
やり場のない怒りやいらだちの矛先が監督に向かっているのは感じていました。ただ、自分の中では全てが監督の責任ではないとも考えていて、監督交代は最後の手段だと思っていました。それがあっさりと遂行されてしまって、この人事がどういう意図をもって行われたかさっぱりわからないというのが率直な感想です。どうにも納得がいかなかったので事務局に問い合わせましたが、メディアで公表している以上の説明はしないとのこと。それに対してチームのビジョンを明確に打ち出してくださいとお願いメールを返信して終了。なんだかな。
正直なところ、吉澤さんのいいところと悪いところを全部承知の上で今年の山雅の指揮をお願いしたと思っていたので、序盤の成績が悪かったという理由で解任するのでは「じゃあなんで監督をお願いしたの?」と言わざるを得ないのです。吉澤さんの長所は型ができてからの加速力。短所はチームの方向性やビジョンを描く力に欠けること。だから方向性が定まりきらない序盤でつまずくのは必然に近いわけで、それを防ぐために参謀として柴田コーチを招聘したのだと思っていました。そしてチームとして監督は吉澤英生でいくと方針を決めたなら、サポーターとしてそれを支えていこうと考えました。
だから新体制発表会の時点で吉澤さんと心中する覚悟を決めて、戦術面で監督に不満をぶつけるのはやめようと心掛けてました。割り切って別の部分に理由を求めようとしてました。理より情で人を動かす親分肌だし、型が決まってからが勝負だと考えてました。そしてどん底のHonda戦を経てホーム町田戦。型が出来た。SAGAWAには底力を見せつけられ、カマタマーレにはしょうもないミスで勝てなかったけれど、挽回の準備は出来たと感じていた矢先の解任の報。なんなのこれは。結局何も考えずに惰性で監督をお願いしたのではないかとしか考えられません。
タウン情報を読む限りサポーターに言われて初めて検討したとしか考えられない。「開幕5試合で勝ち点10」のノルマが本当に検討されていたなら社長の返答はこうならないでしょう。たとえば「ノルマは達成されなかったが、怪我人が多い難しい状況であったことも考慮し、新たに10試合で勝ち点15というノルマを課した。このノルマが達成されれば徐々に条件を厳しくしていく」とかなんとか言われれば、納得はしにくいけど検討はしていることは確認できた。そういう話もなく監督解任が発表されればまさに寝耳に水なわけです。スポニチによれば、5日にGM・社長・監督で三者面談を行った後、6日に取締役会で監督交代が決定されたようで、素晴らしいまでに迅速な対応。これ何かに活かせないですかね。
俺自身を振り返ってみるに、このところの吉澤監督に厳しい視線が注がれる力を発揮しにくい雰囲気に対してアクションを起こせなかったのは反省すべきだと思っています。厳しいヤジに対して「いやそうじゃねえだろ!」と突っ込めば良かったとか思ってももう後の祭りで。監督だって山雅の一員。色々と思うところはあったけど、それでも吉澤英生は山雅の監督でした。去年のアウェイSAGAWA SHIGA戦、前半と後半で劇的に動きが変わったのは監督がきっかけを作ったからだと思ってます。お疲れさまでした。
[25回]
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