天皇杯長野県予選を順調に勝ち上がり3回戦。山雅U-18はFC TOGAMIとの対戦。同日午後から高円宮杯のリーグ戦も行われるため、ここまで出場機会が少ないメンバーも多く起用された。
立ち上がりは互角。ただ、2回戦まで戦った相手とは違ってミスも少なく寄せも速い。通ると思ったパスが簡単にカットされるなどして、徐々に思い切りの良さが失われていく。そして前半26分、バイタルエリアでプレスが甘くなった隙を突かれ、ミドルシュートから失点してしまう。意識を修正出来るかがポイントだったがハーフタイム後も改善できず、後半8分にスルーパスに抜け出たFC TOGAMIのFWがDFに体を寄せられながらもGKの脇を抜くシュートを決めて0-2と突き放す。流れを変えたい山雅U-18は、後半15分に20田辺に代えて23山本をCBに投入。CBだった13百瀬をアンカーに、ボランチの7中村と15賜を高めの位置に、トップ下の17小松を1トップに、それぞれポジションを上げて攻勢を仕掛ける。徐々に球際の粘りが出始め、FC TOGAMIがリードを守るため引き気味になったことも手伝って縦パスからチャンスを量産できるようになる。後半24分には13百瀬がこぼれ球を拾って独走、GKと1対1の局面となったがシュートはGK正面で得点には至らず。その後も攻め続けた後半30分、左サイドのクロスをファーで13百瀬が頭で押し込み、1点差まで追い上げる。少ない残り時間を追い付くべく果敢に攻め立てたが最後の部分で精度を欠き、追い付けないまま試合終了となった。
精神論になってしまうが、相手に向かう気持ちがやや欠けていたのではないかと感じた。その部分は後がない状態から徐々に向上し、終盤の攻勢につながったので、これから改善していけると信じている。敗戦の中の光明は、調子を崩していた4林が復調の気配を見せていたことだ。ボールを奪い切る力はあるだけに、その力を最も発揮できる状況に持っていけるようになれば、更に上の段階へ到達できるはずだ。今後も期待したい。
以下、気になった選手
・13百瀬慎也
CBで先発、途中からアンカーの位置に上がりフル出場。昨年度はサブ組の期間が長かったが、怪我の関係などから今年度はスタメン起用が増えている。この試合でも守備のバランスを見ながら機を見てゴール前でミドルを積極的に狙うなど精力的にプレーした。後半の追撃の時間帯には気迫のタックルでボールを奪い返し、ショートカウンターにつなげるプレーが目立った。周囲を活かす気配りのプレーを磨いて次は勝利を呼び寄せて欲しい。
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http://gotoalwin.blog.shinobi.jp/Entry/144/2014年 長野県サッカー選手権大会3回戦 松本山雅U-18 1-2 FC TOGAMI